藤野地区で羊の飼育、綿の栽培をして「布の自給自足」を目指している大和真由美さん(名倉在住)。現在、昨年5月から飼い始めた羊たちの初めての毛刈りシーズンを迎えている。「暮らしの手仕事〜くらして〜」を昨年11月に発足し、ショップで手作り製品の販売をするほか、ワークショップを通して、自然の恵み・尊さを発信している。
洋服の企画などの仕事に就いていた大和さんは、出産を機に自然への意識が強くなり、「自然と関わり合う生活」を目指し、藤野へ移住して9年目。自宅近くの畑で栽培した綿を布製品に仕立てる「手仕事」を実践し、一般の人に向けて手仕事を体験できるワークショップなどを実施してきた。そうした中で、昨年5月には長野県の牧場から羊4頭を買い、近所の3つの家庭と共同で飼育を開始。今年に入って2頭が産まれて、現在は6頭を飼育している。牧場としてではなく、個人で羊を飼っているのは市内でも珍しく、近くの農家から羊のエサとなる草を提供してもらうなど協力を得ながら育成している。「羊は衣食住をまかなえる動物。他の方はミルクを絞ってチーズを作るなどそれぞれで活躍してくれています」と大和さんは話す。羊、綿に加えて、素材を染める藍なども栽培。日々の活動はfacebook等を通じて、発信している。
また、大和さんは依頼に応じて、羊毛や綿が布製品に仕上がっていく過程を体験できるワークショップも開催。参加者は、実際に手仕事で自分たちが使う製品ができることに驚き、愛着を持ってくれるという。「自然から生まれた素材が、自分たちが使う布製品に仕上がる過程を体験してもらうことで自然の恵みや大切さなどを実感してもらえると嬉しい」と大和さん。刈った羊毛は洗ったあと、糸に紡ぎ、製品に仕上げていく。今はストールなどの小物が中心だが、いずれは羊毛や綿を使って洋服なども作っていきたいとしている。「着ている服も自分の手で作ることができるということをもっと知ってもらい、手仕事の楽しさを広めていきたい」と語った。
大和さんによるワークショップは依頼に応じて実施するため、希望者は【携帯電話】090・9360・9936まで問い合わせを。また、手仕事で作られた製品はショップ(日連68の1 2F)で販売されている。
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