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津久井町史 「貴重な歴史を後世に残す」 中世以前が判る一冊に

教育

公開:2016年5月26日

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津久井の古代・中世がわかる一冊になっている
津久井の古代・中世がわかる一冊になっている

 市は旧津久井町の歴史を記した『津久井町史通史編 原始・古代・中世』をこの程刊行した。町史には津久井の歴史を語る上で、欠かせない津久井城の古城図が付録として同封されており、「戦国時代当時のイメージを膨らませながらお読み下さい」と市は話している。

 津久井町史編さん事業は、旧津久井町が町制施行40周年を迎えた1995年に「先人たちの足跡をたどり、引き継がれている現在の姿を記録として残し、その活用を図ろう」と計画され、1998年に津久井町史編集委員会を組織して編さんをスタート。津久井地域に残る資料や自然、文化遺産などを調査・収集して「資料編」「通史編」「自然編」「文化遺産編」のテーマ別に、全8巻にまとめる予定になっている。

 これまで刊行されたのは、地域で収集された古文書や遺物、遺構などの資料を時代別、テーマ別に分類、解説した「資料編」4冊、津久井の自然の現状を調べ、身近な環境を考える「自然編」1冊。これに加え、津久井の歴史的変換過程を、日本史の流れを踏まえながら、時代別に記述された「通史編」2冊の内、近世・近代・現代が昨年度に発刊されており、今回はその中世以前の歴史をまとめたものが上梓された。全体では7巻目の編さんとなり、2017年度中には最後となる津久井の文化遺産を地域の視点を踏まえ整理、記録、収録した「文化遺産編」が編さんされる。

貴重な古城図が付録に

 「津久井町史通史編 原始・古代・中世」は、同委員会の原始・古代部会(大貫英明部会長)と、中世部会(下山治久部会長)が中心となり、2013年から調査を開始。A5判縦、口絵カラー16ページ、本文白黒729ページに編さんされている。3編構成で「第1編原始・古代」では考古学視点により旧石器時代から奈良・平安時代まで、「第2編中世」では鎌倉幕府創設から戦国時代終了まで、「第3編津久井城」では時代を横断して津久井城を取り上げ、その位置づけや特徴がまとめられている。また、現存する津久井城絵図14点の内7点を口絵に採用し、最も知名度の高い1点は実寸の70%の縮小地図として、付録に添えられているのが特長の一つだ。同委員会は「昨年の近世・近代・現代編と併せ、津久井の歴史を概観できる2冊が揃いました。特に、津久井城の古城図は所蔵者のご厚意により、付録が実現できましたので、ご覧になりながら、当時のイメージを膨らませて下さい」と話す。

 刊行された町史は市内の学校や公民館の図書館、博物館等に約300冊が配布された。購入希望者には市役所や市内の公文書館、博物館、書店などで販売(2620円)される。

 町史に関する詳細は、市立博物館市史編さん班(津久井町史担当)【電話】042・784・0433へ。

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