「小松・城北」里山をまもる会(樋口圭一会長、会員数49人)が、今年度の「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞した。地元の貴重な財産である里地里山の整備保全活動に加え、近隣の学校や企業などを招き、体験学習の場を積極的に提供する試みが評価されたもの。緑区内では、2005年の韮尾根花の会以来、11年振りの受賞となった。
この表彰は花と緑の愛護活動を行う顕著な功績のあった民間団体に対し、その功績を称え、緑化推進活動の模範として、国土交通大臣が表彰するもの。今年で27回を数え、今年度は全国で130団体、相模原市内では「東林ふれあいの森を愛する会(南区)」が受賞している。
里山周辺の地域で、地元住民がその保全に意欲的に取り組む地域として、神奈川県からモデル第1号認定地の指定を受けた小松、城北地区。この里山づくり推進事業を進めるため、2004年4月に「小松・城北」里山をまもる会が設立された。同会はこれまで、同地区にある里山の現地調査、ワークショップ、地元や都会に住む子どもを招いた里山体験などを開催。さらに下草刈や竹林の伐採、間伐材による階段の設置、竹のチップが敷き詰められた古道の整備なども行ってきた。2012年には相模原市と「里地里山保全等促進包括協定」を締結。市と協働して里山保全に向けた活動を進めてきた。樋口会長は「里山の存在を多くの人に知ってもらうため、地元のみならず、都会からの子どもたちに向けた体験学習の場も提供してきました。今後はこれらに加え、シルバー世代の生きがいの場となるよう地元の高齢者が気軽に参加できる事業を企画して、幅広い世代が楽しめる活動も強化していきたい」と話している。
6月12日には千葉県立柏の葉公園で表彰式が行われ、同会の熊谷達男副会長が出席。熊谷副会長は「今回の受賞は我々会員にとっても励みになります。貴重な里地里山を次世代に良い形で残していくためにも、引き続き活動していきたい」と喜んでいた。
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