市は5月30日、市内における2015年度の児童虐待相談件数を発表した。15年度の相談件数は1791件で、14年度から11・4%増加。近年、全国的にも相談件数が増える中、10年度以降、毎年過去最多件数を更新しており、15年度も過去最多を更新する結果となった。
発表資料によると、虐待の把握先として、近隣・知人、警察、医療機関の数が大幅に増えており、市の担当課は「虐待に対して、社会の関心が高くなっていることの表れでもある。市としても警察や医療機関と連携しながら虐待の早期発見に努めてきた」と分析した。
市では今後も虐待の早期発見、早期対応、深刻化の防止に向けて、関係機関との連携強化に重点を置きつつ、ひとり親とその子の就労、学習機会の確保に向けて、支援事業を拡大していく方針だ。