SC相模原の監督に就任した 安永 聡太郎さん 都内在住 40歳
SCを「戦う集団」に
○…体を張った前線からの激しい守備に、スピード感溢れるサイド攻撃―。勝ち試合が続かず中位に甘んじるチームに、電撃就任から1カ月足らずで新風を吹き込んだ。「守備を固めて速攻」というチームが多い中、「そういう戦術で成績を残しているクラブもあるので否定はしませんが、僕がやる必要ない」とキッパリ。プロである以上、結果を最優先にして戦うことを前提に「どう相手を攻め崩すかを突き詰め、アグレッシブな戦いをしたい」とチームの指針を掲げる。
○…現役時代はFWとして横浜マリノス(現・横浜Fマリノス)などで活躍し、スペインでもプレー。引退後は解説者となり、今年4月には脳性麻痺者7人制サッカー(CPサッカー)の日本代表監督に。SCから監督就任の打診を受けたのは、CPサッカーの世界選手権が終わった直後。世界選手権を通じ、忘れかけていた勝ち負けへの熱い思いに触れ、更に高いレベルで指揮を執ることへの意欲が高まっていた。「タイミングとしてはドンピシャだった。声を掛けてもらうのが遅れていたら、熱が冷め、違う仕事を入れていた」
○…Jリーグのクラブで監督に就くのは初めてとあって、大きな重圧を感じている。自宅に帰ってからも時間を見つけては試合の映像を研究する日々が続く。5人いる子どもたちからは「パパ暗くなったね、って言われます」と苦笑い。もちろん家庭の団らんは大事にし、ホームでの試合には家族も駆け付けた。
○…理想は、強豪相手に果敢な戦いを挑むスペインの中位クラブ。「華やかなスペインリーグでも球際は激しく、よく走る。そういう所を身に付け、強豪に挑んでいけるチームにしていきたい」。新体制になってから日が浅く、理想とする姿にはまだ遠いが、「シーズンの終盤には、試合が終わると全員がぶっ倒れるような『戦う集団』にします」とチーム改革へ自信をみなぎらせた。
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