どんぐりで作った人形を乗せた幌馬車や合掌造りの住居、童話「かちかち山」のワンシーンに、稲作の作業をいくつかに分けてシリーズ化した作品…。
根小屋在住の谷合正平さん(82)の自宅には、谷合さんがすべて独学で創作した木工作品がずらりと並び、部屋の壁一面を覆う。その数は100近くにもなる。
定年退職して知人の遺跡発掘を15年ほど手伝っていた谷合さん。「幼少に住んでいた、麦わらで葺いた屋根の自宅を再現して、思い出に残したくて」と今から6年ほど前、肩を痛めたことを機に、リハビリを兼ねて木工作品を作り始めた。
記憶を頼りにいざ作ってみると、周囲の評判は上々。本腰を入れて創作活動を始め、気づけば部屋中に作品が立ち並ぶまでになった。
材料は山に落ちている木枝や百円均一店などで調達するため、「1作品に500円もかからない」。かかりきりでなくても、合間の作業で1週間もかからずに作れるという。作品のモデルは頭の中にあるイメージ。思い出を掘り起こして、手持ちの材料とのバランスを考えながら、形にする。指先を使う細かな作業は、「認知症予防にも効果があるのでは」と谷合さんは元気に笑った。
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