「第28回外国人留学生による日本語スピーチコンテスト・羽ばたけ国際人2017」が1月25日に横浜市西区で開催され、東橋本にある神奈川経済専門学校(奥田経男理事長)1年生のインドネシア人留学生・オットリザルさん(20)が、優秀賞のNHK横浜放送局長賞を受賞した。生活の中で気づいた日本語の美しさについて、実体験をもとに聴衆に伝えた。
このコンテストは、留学生が日ごろ直面している課題や将来の夢など、様々な事柄を日本語でスピーチし、関係者はもとより一般の市民にも国際理解を深めてもらおうと(一社)神奈川県専修学校各種学校協会横浜支部が主催するもの。県内の専修学校または各種学校に在籍し、日本での居住が3年以内の留学生を対象に行われ、日本語の習練度やスピーチの内容などで審査される。一人5分の持ち時間で、テーマは未発表のものなら自由。今回、同校からは、2人の生徒が初参加した。
日本語は美しい
エントリー18人のトップバッターで登壇したオットリザルさんのテーマは「本当にいいのはどれですか」。コンビニでレジ打ちのアルバイト中にレジ袋の要不要を質問したところ、客から「いいです」と答えられ、イエスなのかノーなのか戸惑った体験談などを、身振り手振りを交えて説明。日本人が断定的な表現をしない理由を、「あいまいな表現をすることで、誘いや依頼を断る時も相手を傷つけないようにしている。これは日本語の美しさ」と考察し、「日本語は学べば学ぶほど興味深く、今後もこの美しさを理解できるよう努力したい」と思いを述べた。
自分のスピーチが終わると後は他人の発表を聴くばかり。自分の出来には満足していたが、堪能な語学を披露する好敵手たちを見て自信を失いかけたところでの朗報に、「本当によかった。友人や先生の応援が力になった」と感慨もひとしお。
スマトラ島出身のオットリザルさん。将来の仕事の幅を広げるために日本語を身につけようと、高校を卒業し2014年秋に来日。日本語学校を経て、経済学など学ぶため昨年4月に同校に入学した。「もっと語学力をつけ、日本で就職したい」と笑顔で話した。
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