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「生き物カメラマン」として、活動20年を記念し出版した写真集を市内小中学校などへ寄贈した 松橋 利光さん 久保沢在住 47歳

公開:2017年2月23日

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やりたいことを、自然体で

 ○…「死なせないようにとか、咬まれないようにとか生き物に触るには五感をフルに使う。ふれて初めて興味をもつ。それが自然を壊しちゃいけない理由を教えるチャンス」。自然を遠ざけるのではなく距離を縮めることが、環境保護に繋がる。そんな思いで市内の児童生徒に贈った著書は、近隣の里山にいる生物の暮らしに物語性をもたせた、まるで絵本のような写真集だ。

 〇…橋本に生まれ、幼少に転居。バッタだらけの「近所の大草原」にできた陽光台小の最初の1年生に。整備前の道保川公園でアカガエルに心奪われ、以後カエルに熱中。自宅の庭をカエルの楽園にしようとまで目論んだほど。上溝中時代はペット屋に通いつめ、カエルや熱帯魚にときめいた。ペット屋への就職願望を抑え高校に進学すると、朝4時起きでトカゲやワニに水を与え登校、放課後はペット屋。一方で、格闘技を習ったり、友人と行きつけのお好焼屋で騒いだりの青春期。

 〇…高校卒業後、江の島水族館や相模川ふれあい科学館に勤務。カエルの生態を紹介する展示企画のため独学で写真を始め、出版社勤務などを経て26歳で独立。ペット業界誌などで生計を立てる中、娘の誕生で児童書に意識が向く。好きなカエルを幅広く受け入れてもらうため白バックで明るく綺麗に撮るとたちまち需要が増え、一躍「カエルの人」に。以来、カエルだけでなく自然界の多様な生物を撮り続け、著作は100を超え海外でも訳される。

 〇…20年連れ添う妻と3人の娘。家の中はいつも賑やか。娘を学校に送り、そのまま山川で撮影、夕方迎えに行き、帰宅後はデスクワーク。棚には数々のウイスキー。独学の料理は出版を打診されたことも。「スーパーで素材を見るとストーリーが浮かんじゃう」と、創作意欲は写真だけにとどまらない。「自由が一番。気張らず、やりたいことをして、欲しい人に作品が届けば」。自然を愛する自身もまた、自然体を貫く。

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