日本代表としてワールドカップでも活躍した川口選手は、高校の先輩にあたる望月重良代表の誘いを受けSCに加入した。
昨季は、開幕直前に負ったケガの影響で出遅れ、初めてピッチに立ったのは8節・秋田戦。初戦こそ不安定さもあったが、その後は日本代表を何度も救ってきたスーパーセーブを連発し守備陣を牽引した。11節・鳥取戦でも好守で勝利に貢献すると、チームは初の単独首位に浮上。「前半戦はそれなりに納得のいくプレーが出来ていた」と話すように、順調なスタートを切った。
しかし、敵地に乗り込んだ12節・大分戦で0対3の完敗。ドーム型の競技場が持つ独特な雰囲気の中で、熱狂的な相手サポーターに圧倒された。「あの試合では力の差を見せつけられた。そこから巻き返すことが出来ればよかったですが、一度外れた歯車を戻すことができず終わってしまった」。この大分戦を境にチームは停滞。その中で、必死にプレーを続けるも結果が伴わず、終盤には藤吉皆二朗選手にポジションを譲った。
個人としても悔しさが残った昨季を、「もっと勝負に対するこだわりを持つ必要があった。勝っているときは良いですが、負けているときにどう切り替え、次に向かっていくか」と振り返る。そして、今季に向けては「J3には『降格』が無いので下位にいると試合へのモチベーションが難しい。常に上位につけ、緊張感を維持していきたい」と意気込む。
競争制し再び守護神へ
2年目の開幕まで約1週間となった3日の練習後、「コンディションは上がってきているので、開幕には間に合いそうです」と、手応えを口にした。今季は藤吉選手、新加入の大畑拓也選手とのポジション争い。「二人とも若くて真面目なので、もっと練習すれば上に行ける可能性がある」とその潜在能力を評価する。だが、ゴール前を空け渡す気はない。「まだまだ、プロとしてチームの勝利に貢献できる自信があります」
今季、背負うのは背番号「1」。43歳を迎える守護神の熱い気持ちが、節目の年を迎えるチームに栄冠をもたらしてくれるはずだ。
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