津久井警察署(中野308)が移転新築される見通しとなった。移転先は現津久井合同庁舎敷地内(中野937の2)。2017年度の県の予算案に3930万円が計上され、3月24日の県議会本会議で可決された。今後は2020年度から21年度に新築工事に着手し、22年春の完成を目指していく。
津久井警察署は、1961年3月31日に建築。県内で2番目に古く、築後55年が経過していることから施設の老朽化が目立ち、耐震診断で補強工事が必要と判断されていた。加えて1981年に別館を増築したことと、増築後の職員の増加により敷地と庁舎の狭あい化が顕著となっていた。
こうした状況を懸念して、2015年2月に津久井地域の商工会会員や自治会、警察支援団体等が「津久井警察署の機能充実と建て替えを求める会」(関戸昌邦会長)を設立。緑区選出の長友克洋県議、八木大二郎県議が顧問につき、両議員と協力してこの2年間、県に建て替えを再三、求めてきた。
一方、移転先となる津久井合同庁舎は築46年と古く、17年度から同施設に隣接する駐車場スペースなどに建て替え工事が開始されることが決まっている。これに伴い、解体される合同庁舎の跡地に、津久井警察署は移転される。
災害時には津久井署が応急活動拠点に
新築される津久井署は、大きな地震に耐えられる構造とし、大規模災害発生時における応急活動の拠点として整備される。窓口の待合スペースと来庁者用の駐車場を拡充し、行政サービスを充実。災害時における必要最小限の電力確保及び平常時の省エネルギー対策として、太陽光発電設備を整備することなどが計画されている。また、現在津久井署と離れている津久井交通安全協会も新警察署内に入り、利便性が向上するよう調整される予定。
今後は17年度に調査、基本設計、18年度に実施設計、19年度に旧合同庁舎解体、20年度から21年度にかけて新築工事を行っていく。完成は22年春を予定している。
21日には、同建て替えを求める会の総会が行われ、建て替えが決まった経緯と今後の予定などが両県議から報告され、会を解散することも確認された。関戸会長は「今まで両県議をはじめ、多くの方の協力により、今回建て替えの目途が立ちました。新しくなる津久井署は災害拠点として機能も強化などもされ、地域の中心となる施設となりますので、多くの方に利用して欲しい」と話した。
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