小原宿活性化推進会議の会長として、本陣を中心とした地域振興に尽力する 小林 幸治(ゆきはる)さん 小原在住 68歳
小原の宝「本陣」を後世に
○…江戸時代に大名行列が行われた際、大名が泊まったとされる宿「本陣」。県下には26軒の本陣があったとされるが、宿場町の面影を残し現在唯一残されている「甲州街道小原宿本陣」
を活かした地域の活性化・観光振興に尽力する。小原宿活性化推進会議は2007年に発足。現在は小原地区に加え、千木良や与瀬など幅広い地区から計39人が参加して、春のライトアップや本陣祭への協力、各種イベントへの参加など、小原宿をPRする幅広い活動を行っている。「小原宿の歴史的意義を多くの方が認識して下さり、協力してくれているので助かっています」と感謝の意を示す。
○…4年前、3代目の会長に就任した。現在会議は大きく分け3つの柱を中心に活動。地域の名産「をばら本陣焼」の販売促進、小原宿のライトアップ、周辺の古民家や小原の郷の整備などを推進する部、甲州古道や近隣の孫山など周辺の自然環境を整備する部、ガイドマップやツアー、歴史講演会などを実施する部だ。「今後は地域内外の他団体との連携を拡大し、多方面から小原宿を多くの人に知ってもらえるようにしたいですね」と話す。
○…種子島生まれ。大学卒業後、ほどなくして結婚を機に小原へ移住した。定年までは、地元の小学校で教諭として奉職、近所にも教え子が数多くいる。定年後は、自治会会長や小原宿本陣祭の実行委員長など地域活動の中心人物として活躍する。「小原は昭和30年に旧相模湖町として合併するまで日本で一番小さい町でした。そうした歴史からか本当に地域の一体感が今でもありますね」
○…「小原は小原宿本陣を中心に、伝統と自然に恵まれ、何より人の輪がある素晴らしい地域です」と本陣とともに歩んできた地域の歴史を交えて力説する。「小原宿本陣の復元が地域の一番の願いです。予算的な問題はありますが、何とか早期に実現してほしいですね」と話した。
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