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建築家として、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で日本館の会場デザインを担当した 金野(こんの) 千恵さん 中央区向陽町出身 35歳

公開:2017年6月1日

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世界が認めた若手建築家

 ○…昨年開催された「建築界のオリンピック」とも呼ばれるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で日本館の会場デザインを手がけ、館の特別賞受賞を引き寄せた。各国で設定したテーマ、作品の独自性などが評価の対象となる中、12人の若手建築家が持ち寄った展示物を掛け合わせ、一つの作品に仕上げた。海外での展示会は初めて。「建築の枠を広げて活動する同世代の建築家と仕事ができたことは大きな刺激になった」

 ○…建築家への目覚めは中学2年。委員会で応募した新聞作品が大賞を受賞し、欧州旅行の機会を得た。パリ、ロンドン、スイス。行く先々の表情豊かな街並みに心躍らせ、各地の歴史と文化を肌で感じた。建築、街づくりへの関心が一気に高まった。相模原高校卒業後、東京工業大学へ進学。在学中、イタリアの「ロッジア」という半屋外空間との出合いが転機となる。そこは人々が手芸や食事をしながら地域住民と交流する場。日本の縁側以上に開放的な空間に可能性を感じ、研究題材に選択。世界の事例を調べ尽くした。卒業後、「処女作」として実家を新築。一人きりになりがちな母を気づかい、人の目が届きやすい広いロッジアを設け、数々の賞を受賞した。

 ○…「仕事とプライベートはあまり分けて考えない」のが今のスタイル。休日、カメラ片手に街歩きを楽しんでも、レンズに収めた美しい街並みは大切な仕事の「素材」に。街で出合った各地の美味しい食事も明日の仕事への活力になる。

 ○…現在、都内の建築事務所の共同代表を務める。人口減少を迎える地方での仕事も多く、そうした経験から今は「子どもたちが10年後も故郷に住みたいと思える環境作りに関わっていきたい」と視野を広げる。そして「リニアが通り大きな建物もできるので、機会があれば取組みたい」と地元での仕事にも意欲的。世界で認められた若手建築家は、いつの日か相模原に新しい風を吹き込むだろう。

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