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東ティモール研修生 藤野で高度浄化槽を視察 生活排水処理向上に期待

経済

公開:2017年8月31日

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 ODA(政府開発援助)を利用して開発途上国への国際協力を行う「JICA(独立行政法人国際協力機構)」の青年研修の一環で、来日した東ティモールからの研修生19人が8月18日、藤野地区を訪れ、津久井地域を中心に導入されている家庭用の高度処理型浄化槽を視察した。

 相模原市は、津久井地域の水源地を保全・再生することを目的に、一般的に各家庭や事業者が個々に設置するケースが多い、高度処理型浄化槽の整備を率先して進めている。具体的には、例えば5人用の家庭用浄化槽を整備した場合、設置費用約250万円の内、個人負担は11万3700円で、残りは市が負担している。さらに、民間業者と提携して、設置に関わる工事を依頼しやすくするなどの対策を推進。その結果、現在は約900の高度処理型浄化槽が普及している。市では「この浄化槽はアオコ(藻の一種)の発生を防ぎ、生活排水対策には非常に有効な装置です。1000、2000台と普及させていきたい」と話す。

自国の水質汚染処理問題解決に期待

 一方、2002年にインドネシアの占領から独立した東ティモールは現在、首都ディリを中心に、ゴミの激増と河川や水源の汚染=「ゴミと水」の問題が深刻になっている。そうした中、浄化槽は下水処理場に比べ、安価な費用で建物ごとに事業が進められる利点があり、研修生一行も、環境行政視察の一環として、今回、行政が積極的に浄化槽の普及を進める相模原を視察した。

 18日は、午前中に麻溝台リサイクルスクエア(南区)を訪れ、廃棄物処理について視察した後、午後には藤野まちづくりセンターに移動。相模原市の公共下水道や市の浄化槽の仕組みなどの講義を公聴した。その後、市立ふるさと自然体験教室(沢井)で、高度処理型浄化槽を見学した。参加者からは「自国で浄化槽はないが、仕組みを知ることができたのは有意義な経験だった。費用的にも魅力なので検討したい」などの声が聞かれていた。

 九都県市首脳会議環境問題対策委員会JICA青年研修事業「都市環境管理コース」に参加するため、13日に来日した研修生一行は、9月2日に帰国予定。

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