神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

中央区在住小出さん 障害者写真コンで金賞 4度目で初 届ける「勇気」

社会

公開:2017年12月7日

  • X
  • LINE
  • hatena
初夏の青空に安曇野の濃い緑の山々が映える受賞作品「信州の小径」を手にする小出さん
初夏の青空に安曇野の濃い緑の山々が映える受賞作品「信州の小径」を手にする小出さん

 障害者が撮影した写真などを競う「第32回障害者による書道・写真全国コンテスト」の入賞者が11月下旬に発表され、中央区矢部在住の小出庄作さん(74)が写真の部で金賞に輝いた。小出さんは4回目の応募で初の栄冠。障害をものともせず、自らの好奇心に従い写真を撮り続ける小出さんは、津久井やまゆり園での事件に触れつつ、同じ障害者の人々へ「勇気を持って(人生を)楽しんでほしい」と思いを込めた。

 同コンテストは障害者の芸術活動や社会参加の促進を目的に全国障害者総合福祉センターが主催している。今年は写真の部に全国から187作品の応募があり、金賞・銀賞が各10人、銅賞20人などが選ばれた。

 小出さんは1歳の頃に発症した脊髄性小児麻痺の後遺症により、両足に障害を抱える。写真活動は会社員時代に同僚と始め、それから風景写真を中心に趣味の一つとして楽しんでいる。

 小出さんは初めて応募した29回大会では銅賞を受賞したが、それ以降は入賞を逃していた。「今回もダメだろうな」と思いつつ4度目の挑戦に選んだのは、夫人と一緒に旅をした長野県安曇野の美しい田園風景を収めた1枚。「信州の小径(こみち)」と名付けたその作品は「あまり自信がなかった」というが、審査員の講評ではその構図などが評価され、神奈川県内で唯一全国の上位10人に選ばれた。自信がない中で金賞の受賞を聞かされ「最初は『えっ、本当ですか』と疑ってしまった。妻にもすぐに報告しました」と、入賞の喜びを語る。

落ち込む仲間にエール

 小出さんは30年以上にわたり障害者団体での活動を続けており、現在は市身体障害者連合会の会長を務め、当事者同士の交流などに尽力している。

 今回の入賞に際し「やまゆり園での事件で多くの障害者が落ち込んでしまい、家に引きこもる人もいた。でもあれは一部の人の行為。そういう人に負けずに障害者は勇気を持って外に出て(人生を)楽しんでほしい」と同じ立場の人々へ言葉を送る。
 

さがみはら緑区版のローカルニュース最新6

児童の力作巨大画出現

児童の力作巨大画出現

橋本小

4月16日

車に貼ってお出掛けを

車に貼ってお出掛けを

緑区 ステッカー配布中

4月15日

「児童を事故から守って」

「児童を事故から守って」

 北署、関係団体ら 交通安全を呼び掛け

4月13日

「野菜、美味しい」

JA神奈川つくい

「野菜、美味しい」

200人にうどん振る舞う

4月12日

学校に太陽光発電で協定

学校に太陽光発電で協定

東急不動産×相模原市

4月11日

相模原ミンジー決定

相模原ミンジー決定

民児協のPRに活用

4月11日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook