お祭りが被災地と結ぶ 仙台市招き成瀬台で開催
町田市成瀬台と被災地・仙台がつながる―。第36回「なるせだいまつり」(岩崎寿美男実行委員長=人物風土記で紹介)に宮城県のイメージキャラクターむすび丸と仙台市の伊達武将隊がやってくる。
仙台市との縁は、成瀬台に在住する映画監督・飯島敏宏氏の作品「ホームカミング」の上映がきっかけ。同作品は大震災翌日の3月12日公開だったため、各地で上映が見合されが、仙台市では3月下旬に上映が開始された。
映画「ホームカミング」は高齢化が進み、町に活気を取り戻そうと町おこしに奮闘する人情喜劇。仙台での公開初日には仙台市民を招待するイベントも行われた。多くの人が来場し、活気ある町を取り戻そうとする内容に多くの人が感銘を受けた。撮影は成瀬台を舞台にモデルとなった「お祭り」も登場する。そのお祭りが「なるせだいまつり」。仙台市民を勇気づけたお祭りを一緒に盛り上げようと今回、仙台市から参加が決定し、両市のつながりが始まった。
同まつりは、7月28日(土)・29日(日)に成瀬台公園で開催。両日とも午後4時〜9時。やぐらを中心に演芸や盆踊り、屋台が多く出店する。子どもみこしの町内巡行は29日午前9時から。
「むすび丸」と「伊達武将隊」は28日午後6時ごろを予定。伊達武将隊によるトークや殺陣パフォーマンス、仙台観光クイズなど予定され、イベントを盛り上げる。また、むすび丸の歌も披露。この歌は飯島監督が千束北男のペンネームで作詞したもので、仙台の四季を描いた。振付も完成し、当日は子どもたちと一緒に踊る。会場では宮城特産品の販売も行われ、売上げは復興のため仙台市に寄付される。
このおまつりは、造成が始まった成瀬台で、町が少しずつ成長していた昭和50年代に始まり、今回で36回目。「子どもたちに故郷を」と町を魅力的にしようと大人たちが子どもたちのために始めた。現在ものべ1万人以上が訪れ、当時子どもだった人が運営・設営に関わり、当時大人だった人が今では孫を連れて楽しむ故郷の祭りになった。
|
|
|
|
|
|