全国高校女子駅伝に今年初出場する 谷萩 史歩さん 南成瀬在住 17歳
「記録は自分で塗り替える」
○…今年は、インターハイや国体など、立て続けに初舞台を経験した上、3000mと5000mの都高校記録保持者に。来年1月、京都で開催される皇后杯全国女子駅伝の東京都代表メンバーにも選出された。とはいえ、「中学や高校1年の時は、それほど目立った存在ではなかった」と陸上競技部顧問の井上洋教諭。中学・高校1年で下地作りをしっかりできたことや、ケガをせずに走り込めるところが強みとなり、躍進につながったという。
○…毎朝5時20分に起床し、帰宅は夜8時ごろ。中学時代からつけている練習日誌には、体重や食事に至るまで、きちんと記録。「レース前には、いい走りができた時(の日誌)を振り返りながら、イメージしたりします」。風呂上りは「体幹を鍛えてブレのない走りを」とストレッチや腹筋を欠かせない。「自分よりも速い選手はまだまだいっぱいいる。今の自分に足りないものは何か、いつも考えています」
○…小学校のころから徒競走は得意だった。「父と恩田川を一緒に走っていました」。今年、中学1年になった4歳下の弟もまた、陸上部員に。現在も休みの時は、家族で走ることも。モノ作りも好きで、「この間は、両親の結婚記念日に、ダンボールに色紙を張ったボードをあげました」。弟のお守りも、姉の特製だ。
○…課題は「苦しくなった時の我慢」と自己分析する。だが、「誰にも負けたくない。記録は自分で塗り替えたい」と負けず嫌いな面もチラリ。そろそろ気になる進路は「実業団か、大学進学か」と心揺れる日々だそう。だが、「走る事には、一生かかわっていきたい」と、きっぱり断言。「中学時代は、走ることの楽しさはもちろん、礼儀など基本的なことを教わった。今の先生は、練習で思うようにいかない時も、一言で自信を取り戻させてくれる」。そんな存在に未来の自分を重ねながら、今日も挑戦への一歩を踏み出す。
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