神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
町田版 公開:2013年2月28日 エリアトップへ

壁画に残る「地域交流の形」 小山田トンネルアートプロジェクト

公開:2013年2月28日

  • LINE
  • hatena
最後の仕上げに学生らも力が入る(22日撮影)
最後の仕上げに学生らも力が入る(22日撮影)

 「暴走族などの落書きからトンネルを守り、暗い雰囲気を明るくする」ために発足した桜美林大学の学生によるプロジェクト(主催・町田市青少年健全育成忠生第二地区委員会)がこのほど、壁画作成を完了した。

 「小山田隧道」は常磐町から小山田桜台に抜ける桜台通りにあるトンネルで、地域住民は以前から心無い落書きに悩まされていた。

 町田市青少年健全育成忠生第二地区委員会(齋藤彰会長)は「落書き防止とトンネル美化」を求め、全長45mのトンネル西側の壁画作成を地元の小山田中学校と桜美林中高に、東側を桜美林大学へ依頼、西側は昨年中に完成し、東側を2月18日よりスタートさせた。

 上田遥さん(造形デザイン専修3年)を中心に、巨大ポスターやツイッターなどのSNSを駆使した事前の働きかけにより、学群や学年を超えて集まった学生スタッフは延べ300人以上。過半数がペイント初体験だったが、最後には慣れた手つきで作業していた。

 「スキップしたくなるようなトンネル」をコンセプトに、丸や三角などの基本図形を「下から湧き上がるように」「流れるように、弾む感じに」デザインし、明るくカラフルなものにした。天井は透き通るような青空をイメージ。作業中通行する住民からも「とても明るくなり嬉しい。ありがとう」と声がかかった。

 落書きを消すために過去に何重にもペンキが上塗りされたため、色が乗らなかったり、マスキングテープで上のペンキがはげたりと「想定外の苦労」があったという。雪やトンネル内の気温の低さにも苦しめられたが「健全育成委員の方々が温かいお茶やスープなどを差し入れてくださり、とても嬉しかったです。通行人のケアやペンキの配合などもしてくれて、委員の方々がいなかったら成功しなかったと思う」と上田さん。住民と学生の地域交流の形が明るいトンネルとなって地元に残った。
 

地元の健全育成委員も温かい差入れで応援
地元の健全育成委員も温かい差入れで応援

町田版のトップニュース最新6

「子どもの権利」明確に

町田市

「子どもの権利」明確に

条例 5月5日施行

4月18日

相原に「地元推し」かるた

相原に「地元推し」かるた

今月、販売 魅力再発見狙う  

4月18日

チーム盛り上げ、20年

ゼルビアスポーツクラブ

チーム盛り上げ、20年

教室運営 地域とつなぐ

4月11日

名物商店街 今月、代替わり

名物商店街 今月、代替わり

町田仲見世 歴史引き継ぎ

4月11日

道路の不具合LINEから

町田市

道路の不具合LINEから

迅速「送信」に期待

4月4日

負けなしで「3月首位」

ゼルビア

負けなしで「3月首位」

J1名門撃破 街に影響も

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

町田版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook