フランクリン賞を受賞 「面発光レーザー」発明で
町田市在住の東京工業大学の名誉教授であり、元学長の伊賀健一さん(=今号人物風土記で紹介)が5月にフィラデルフィアでフランクリン賞を受賞した。
フランクリン賞とは科学、工学、物理学などの分野において世界の優れた科学者、技術者を称える賞。ノーベル賞よりも77年古い歴史を持ち、エジソンやアインシュタインも受賞歴がある世界的に権威ある学術賞。今回はフランクリン賞のうち科学分野の最高位であるバウワー賞を受賞した。
伊賀さんの受賞は「面発光レーザー」によるもの。従来の半導体レーザーは波長が単一でなく、手作りため大量生産が難しかった。そこで従来のレーザー光が半導体の横から放出されていたものを垂直方向にすることで、光を共振させてレーザーの精度を高めることに成功。1977年に発案し、その後に実用化され光ファイバーやスーパーコンピューターの配線など世界中の様々な機器に応用されている。伊賀さんは「現役の人たちは光エレクトロニクスのさらなる展開を目指しているが、本賞がその激励になれば」と受賞の感想を話していた。
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