南第一小 大王松の保全プロジェクト 「樹齢80年を蘇らせろ」
南第一小学校(佐野友隆校長)の象徴である『大王松』の老朽化が進んだことを受け、PTAが中心となって保全するための再生プロジェクトが立ち上がった。3月には基金を募るイベントを開催し、協力を呼び掛ける。 昨年5月に創立140周年を迎えた同校。町田市の中で最も歴史のある小学校の1つ。同校の歩みを見届けてきた樹齢80年の大王松の老朽化が進んでいる。
大王松は北アメリカ原産で、大正末ごろに日本に渡ってきた。同校の大王松は、当時成瀬在住の堀江重治氏が自分で育てた苗木を昭和天皇の御大典を記念して寄贈したもので、小川地区の青年団が同校と役場、杉山神社の3カ所に移植した。
現在の校舎を建てるとき、大王松を切らなくてすむように設計したほど同校の象徴として地域の人たちから愛されている。今では3階建ての校舎より背が高い大木に育った。
その大王松が樹齢80年を越え、老朽化が進み弱ってきている。同校の大王松を診断した樹医によると、「今すぐ何かしなければというほどの重症ではないが、このまま何もしないと5年〜10年もすると枯れてしまう」という。
同校のPTAが中心となり、再生プロジェクトを行うことになった。同時に、やはり老朽化が進んでいる二宮金次郎像の再生も行われる。
プロジェクト第一弾は3月1日(土)、同校の体育館ステージでのショーと、フリーマーケットや野菜の販売などが行われる。午前8時45分から午後1時まで。
ステージは、同校の児童らも参加するエンジェルキッズのダンスや南剣友会による演武、町田混成合唱団などの合唱、みどりの森ママさんブラスなどの吹奏楽や教員たちのバンドのミニコンサートなど多彩。フリマ、野菜販売の売上金のほか、会場に募金箱を設置し、再生へかかる費用の寄付を募る。
「この行事に併せて同窓会が企画されているようです。今回のことをきっかけにOB・OGの方々が同校に注目してくださり、気軽に寄っていただけるようになればいいと思う。また金次郎像は150周年をゴールとして、綺麗になって移築できれば」と佐野校長は話している。
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