市民提案で防災イベント 都公園を利用し初の試み
小山が丘地区の住民らが避難所に指定されていない都立公園を災害時に有効活用できるようにしようと大規模な「防災イベント」を開催する。11日には初の実行委員会が開かれた。
都立小山内裏公園は町田市と八王子市にまたがり、46ヘクタールの広大な土地を所有し、バーベキュー場なども完備している。
同公園がある小山地区には、小中学校や高等専門学校の6カ所が避難広場及び避難施設に指定されているが、同公園は指定されていないため、食料や資材などの備蓄も設置していない。
地域住民らは同公園の協力を得て実行委員会を立ち上げ、6月28日(土)に防災イベントを実施する。町田市だけでなく、隣接する八王子市の住民も同委員会に加わり、また地域企業や両市の商店街、消防署・警察署、市なども協力することが決まった。
実行委員会の佐藤通さんは「地域の産・学・住・公が連携して、互いにできることを探っていきたい。災害時は公助だけでなく、自助・共助がとても大事。こうしたイベントで絆を深めたい」と話す。
イベントでは地域企業が開発した防災グッズの使用や展示のほか、炊き出し体験、応急処置訓練、起震車・はしご車の搭乗・展示などを予定している。
実行委員会は、地域町内会やボランティア、消防団、郵便局、商店街、学校、地域企業、商議所、都職員など多彩な顔ぶれとなり、イベントへの期待、可能性の高さが伺えるものとなった。
今後、分科会を開催し、より実践的で実験的なイベントになるよう準備する。
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