夢の中のような「読み聞かせ」 光と影を使った大型絵本
市立南大谷小学校(西岡郁雄校長)の体育館で15日、全学年を対象に読み聞かせが行われた。
読み聞かせは『大人と子供のための読みきかせの会』が朗読、音楽、大型絵本の演出を手掛け、幻想的な時間を創りだした。
同会は幼稚園や小学校、養護学校などを中心に約900回を超える公演を行っている。暗い中で、正面に光と影をふんだんに使った大型絵本はとても幻想的で、子どもたちは食い入るように絵本の世界に入っていく。そしてピアノの生演奏が物語をより引き立たせ、観る人たちは体いっぱいに刺激を受けながら、絵本の持つ温かさを体感した。
当日は、600人を超える児童のほか、保護者も多数来校し、読み聞かせを楽しんだ。今回の絵本は『おじいちゃんがおばけになったわけ』(文=キム・フォップス・オーカソン、絵=エヴァ・エリクソン、訳=菱木晃子、あすなろ書房)。”大好きなおじいちゃんを突然亡くした孫のエリック。エリックのもとにある日、おばけになったおじいちゃんがあらわれ…”。悲しみを癒してくれる優しい絵本を題材に、朗読する中澤貴恵子さんが声を使い分け、観る人の心を掴みながら、絵本の想いを伝えていった。
公演後、中澤さんは「絵本の楽しさ、伝えたいことは子どもさんだけでなく、大人の皆さんにも知ってほしいこと。今回は多くの人が来てくれて、本当にうれしい」と話していた。
また鑑賞した保護者の1人は「自分も読み聞かせをしているので、どんな風な読み聞かせになるか、この日をとても楽しみにしていた。素晴らしい語り口で本当に勉強になったし、とても感動した」と笑顔ではなしていた。児童も「プロってすごいな。大きな絵本にはびっくりした。とてもきれいで、ワクワクしながら聞いていました」と大喜びの様子だった。
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