被災地赴き、交流深める 陸前高田復興支援の会
町田ボランティアグループ『陸前高田復興支援の会』(進士克己代表)が5月13日から2泊3日で、『陸前高田復興支援バスツアー』を企画し、現地で交流や献花、黙とうなどを行った。
26人が参加したこの企画では、同市内にある「東日本大震災追悼施設」で献花・黙とうを捧げ、同市内の団体が行っている「桜ラインプロジェクト」の現場視察なども実施した。同施設は市民や訪れる人たちが慰霊の場として手を合わせてきた旧市庁舎などが解体されたために、新たな慰霊施設として同市が建設したもの。また桜プロジェクトは、大震災で津波が到達したライン170Kmを1万7千本のサクラで植樹する計画。参加者らは「桜ラインのためにチャリティコンサートなど企画して応援できれば」と話していた。
現地での交流会は、未だに仮設住宅で暮らしている人たちと行われ、仮設で暮らす苦労や現状などの話を聞いた。「被災された方がおっしゃっていた『遠い未来の期待より、明日の幸せを大切にしたい』という言葉が心に重く響いた」と参加者。ほかにも絵手紙を書いたり、一緒に歌を唄ったりし交流を深めた。
交流会には陸前高田市長の戸羽太氏も参加し同市が今置かれている現状、復興への見通しなど講演を行った。
参加者らは、「定期的に被災地を訪れて、被災者の生活の変化や、復興の状況を自分の目で確かめたい」「今後も何らかの方法で被災者と交流し、見聞きしたことを周りの人に伝えたい」と交流後に話していた。
「東日本大震災、被災されて方々を決して忘れない」という思いを込めて、6月10日(火)から「想い出の作品展」を町田生涯学習センター(109の7階)で開催する(15日(日)まで)。絵手紙や絵画、写真、俳句、感想文のほか、記録写真などが展示される。また仮設住宅で暮らす人たちが作った手作り品も展示される。
支援の会は「遅々として進まない復興の状況を見て、改めて大震災のすさまじさを痛感しました。今後ともこのような活動を続けていきたい」と話している。
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