医療法人社団創生会町田病院(五十子桂祐院長)が監修し、NPO法人アスレチッククラブ町田が発行した冊子『スポーツコンディショニング手帳〜サッカー編』がこのほど、市内のサッカー少年少女に配られた。
この冊子は小学生〜高校生向けで、「自分の体の状況を知って、好きなスポーツを思い切り楽しめるように」と、単なる練習方法などを記載するのではなく、ケガの予防・改善のためのストレッチや、栄養学を用いた食事方法などが、写真やイラストを多く使用して小学生でも理解しやすいように書かれている。
冊子には、体の状態を知るために体の柔らかさや動作をチェックする項目のほか、サッカーでよくみられるケガの種類とストレッチ方法、ケガを予防・改善するためのストレッチなどが詳しく掲載してある。
栄養学では、食事の摂り方を糖質やたんぱく質などの栄養素だけを表示するのではなく、ごはん・パン、お肉・お魚といった具体的な食品名を示すことで、選手自らも摂取方法を考えられるようになっている。また試合・練習に向けての食事内容を時間経過とともに記載しているので、体を動かすことと食事の関係も一目で分かるように工夫した。
FC町田ゼルビアのドクターで、町田病院に勤務する結城新氏は、「子どもたちのパフォーマンスをあげるためには、コンディション作りが大切。サッカーを楽しむためには、元気でケガのない状態でプレーすることが一番」と話す。栄養部門を担当した同病院の管理栄養士・笹本友里氏は「できるだけ分かりやすくするため10回ぐらい書き直しました。食事の大切さを選手だけでなく保護者の方にも理解してもらい、実践してもらえれば」と呼び掛ける。
冊子はA5版で18ページ。今年6月から町田ゼルビアスポーツクラブの呼びかけで、一般社団法人町田サッカー協会や町田病院が協力し、表紙は町田・デザイン専門学校の生徒が担当した。発行部数は5000部で、同協会に加盟する子どもたちや、ゼルビアのスクール生などに配られる。
五十子院長は「自分の体は自分で理解することが大切。今後もサッカーだけでなく、ほかのスポーツを楽しんでいる子どもたちに向け、協力していきたい」と話している。
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