町田警察署の被害防止オリジナルポスターのデザインを手がけた 小松崎 量介さん 桜美林大学 4年
独自キャラで地域を守る
○…「よくあるポスターじゃ解決につながらないのでは?」。町田警察署から特殊詐欺被害の根絶、性犯罪被害防止のポスター制作を依頼され、「従来のイメージの逆を突こう」と、犯罪者に負けない、強い高齢者や女性のオリジナルキャラクターを生み出した。関係者からは一発OK。「犯罪の抑止に。また被害者側にも、撃退はできなくとも、勇気を出して声を上げ、助けを求める、通報するなどのきっかけになれば」と作品に自信を見せる。
○…横浜で生まれ、物心ついた時から”芸術肌”。絵や工作が大好き。学校におもちゃは禁止だったため、自分で一からトランプを作り、友だちと遊んだ小学校時代。割り箸で作るゴム鉄砲はカスタマイズし、15連発で輪ゴムを飛ばした。「重力で回るガトリング式にしたんです」と子どもの顔に戻る。音楽にも興味を持った。3歳からピアノを習い、中学・高校と吹奏楽部でトランペットを吹いた。高1の時に自分の作った曲をSNSサイトに投稿し、全国1位になったことも。「自分で生み出したものが形になるのが嬉しい」
○…アニメの背景を描く制作会社に就職が決まっている。週の半分はインターンで仕事。「大学でも絵、仕事でも絵ですよ」。忙しそうだが、嬉しそう。イラストは水彩からデジタル、3Dまで何でも描く。「原点となる風景画が好きですかね。デジタルも手書き風にしたりして」。作業に没頭していると頭を空っぽにできるから好きだという。
○…将来の夢は2つ。「現実的な方は、自分がプロデュースしたアニメを世に出したいんです。作画から音楽まで一から手掛けたい」。今はその夢のリハーサルさながらに卒業制作に取り組んでいる。「もう一つは、馬鹿げてると思われるでしょうが、全世界に認知されるような作品、会社を作りたいです。『ディズニー』、『ジブリ』、そして『コマツザキ』…」と、その目は世界を向いている。
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