「ただいま」―。昨年6月から足のケガのために治療に専念していた内山由綺選手(スマイル体操クラブ所属・町田市在住)が、1年振りに全日本の舞台に帰ってきた。しかも世界選手権代表選考も兼ねた全日本選手権個人総合(4/25〜26、代々木第一体育館)で準優勝を飾り、世界選手権、リオ五輪への視界も開けてきた。
1年振りの大舞台。「ワクワクする気持ちと不安感が混じったよく分からない感じだった。でもものすごく緊張しているのは分かった」。初日の予選が終わり、振り返った。
昨年6月に疲労骨折が判明し、そこからケガとの闘いだった。トレーニング方法を変え筋力アップを図るとともに、故障箇所に負担をかけないように体操の練習も行った。
「去年、会場の上からみんなの演技を見ているのが悔しくて悔しくて何度も泣きました。でもまた、こうして代々木の体育館に戻ってきて演技することができてすごく幸せでした」と自身のツイッターで語った。
予選では平均台で落下したものの、段違い平行棒ではただ1人15点台の15・400の演技で、トップと1・05差で6位。オリンピック経験者の鶴見虹子選手や寺本明日香選手らと同じ組で、翌日の決勝を迎えた。
決勝でも段違い平行棒はトップの15・300をマーク。床も後方宙3回ひねり、後方宙2回半ひねり〜前宙を着地もしっかり決め、14・100、平均台もしっかりまとめ14・050。合計57・300でトップと0・05差で準優勝を飾った。
今大会は10月にイギリス・グラスゴーで行われる世界選手権の代表選考も兼ねていて、5月17日のNHK杯、6月20〜21日の全日本種目別選手権の成績で、代表が決まる。
「世界選手権には絶対出場する。自分の演技がしっかりできればメダルも見えてくる」と力強く話す。
記者の「お帰り」という問いに、「ただいま」と笑顔で応えていた。
町田版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|