5月5日に明治神宮で行われた弓道「百射会」で99本を命中させ優勝した 高柳 昴平さん 桜美林大学2年 19歳
「百発百中」目指し弓を引く
○…桜美林大学の代表選手として参加した東京都学生弓道連盟百射会。そこで100本中99本を的に中(あ)てる偉業を達成した。スタートから39本目で外すも、そこで動揺せず、最後の1本まで命中を続けた。そんな偉業にも「大学の選考会では100本中100本あてたので」と、悔しさを覗かせる。ほかの部員に祝福され、ようやく安堵した。
○…北海道生まれ。多数の運動部が全国大会に出場する名門・札幌第一高校で弓道に出会った。「今までスポーツに打ち込んでこなかったので。珍しいと思って」。集中力がものをいうこの武道は性に合い、1年から頭角を現す。団体、個人で3年間とも全国大会に出場。進路は弓道の強豪・桜美林大学を選んだ。「そうじゃなきゃ、上京することはなかったです。弓道に人生を決められていますね」と笑顔。開業医の父、看護師の母のもと、医者を目指す道もあったが「大変な部分も間近に見ていたから」。
○…大学では、部活の合間に授業、授業の合間に部活の毎日。週一回のオフは「疲れて家でゴロゴロしています。DVDを観たりして」。今のブームは”戦争もの”だとか。平和の世での「非現実の世界」に没頭しリフレッシュする。自炊もするが、得意料理は「なんだかんだで”ごちゃまぜリゾット”。味よりもお腹が膨れればよくなってしまう」。アルバイトはしていない。「その暇があるなら部活と勉強です」。そんな環境に置かせてもらえることに「親には感謝しています」。
○…強豪が集まる1部リーグにおいて「10傑」に選ばれている。「成績的には9番目。おこがましいですが」。次は団体参加の全関東大会。以降も全国選抜大会、全日本大会、リーグ戦と戦いは続く。「団体はまた別の緊張感。矢の重みが違います。今回の結果に甘んじることなく、レギュラーになり続け、大会すべてに出るのが目標」と意欲的。精神面を鍛え、同期を、後輩を引っ張っていく。
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