動物の適正な飼育と動物愛護気風の確立を目指し活動する市民団体「町田動物愛護の会」が、一般市民に活動をより身近に感じてもらおうとイベントを開催する。「町田動物愛護のつどい2016」は5月29日(日)、小田急町田駅ビル東口広場(カリヨン広場)で午後2時〜5時。
神奈川県が2014年、県内の動物保護センターでの犬猫の殺処分ゼロを達成、次いで熊本市などその他の自治体でも達成を発表、全国的に動物愛護の機運が高まっている。
町田市保健所生活衛生課によると町田市での保護動物の殺処分数は、2014年度が14件(犬2頭・猫12匹)、2015年度が8件(犬1頭・猫7匹)、今年は0件(5月20日現在)と年々減少傾向にある。
数字の内訳はいずれも『危険動物(極度の噛み癖があ個体など)』、または『負傷動物(交通事故などにあい引き取られた個体)』のもの。”殺処分”という言葉から連想される「飼い主をなくした動物が処分される」という事例は町田市においてはないという。保健所担当者はこの一定の成果を「ボランティア市民や団体、多くの協力者の方々の協力があります」と話す。
減少の背景にボランティア活動
そもそも保健所に殺処分設備はない。通常、保健所に収容された動物は7日ほど引き取り手を探し、見つからない場合、専門機関の東京動物愛護センター(町田は多摩支所=日野市)に移送される。この「移送前」の段階で、行政から連絡を受け活躍するのがボランティア。いち早く動物を保護し「譲渡会」などイベントを企画、これが全国の殺処分減少背景にある。
町田動物愛護の会(下地景子会長)も市内で活動するボランティア組織の一つ。主な活動は、毎月第4日曜日に保健所駐車場での里親募集や、犬糞の清掃活動キャンペーンなど。全国的にも保健所の会場を使ってという行政と連携した継続的なイベントは少ない。
今週末29日に開催されるのは年に一度の啓発イベント「まちだ動物愛護のつどい2016」。「しつけデモンストレーション」や「手入れコーナー」、「獣医師さん相談」の他、「譲渡会」(午後3時〜)を予定する。「少しでも関心をもってもらい、動物たちのためになれば嬉しい」と下地会長は話している。(問)同会事務局【携帯電話】090・1709・2321
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