2013年にオープンし、先月来館者数が10万人を超えた小野路宿里山交流館。山崎凱史館長にその魅力について聞いてみた。
小野路は市内でも数少ない歴史が残る町。その景観を保ちたい、通りをよくしたいという思いで、山崎館長が所属する「小野路宿通り協議会」は、15年ほど前から車道の拡幅や歩道の確保、電線の地中化などで奔走し、江戸時代の旅籠・旧角屋は観光、交流の場として残すことに決めた。そうした活動をしていく中、山崎館長は町田市と協議し指定管理者として委託された。「ここは地域活性化に重要な施設。訪れる人たちを迎え入れ、喜んでもらえるよう、地域住民がおもてなしをする。厨房やフロア係には、近所のお母さんや小学校PTAのOBたちに協力してもらい、協議会メンバーにも運営を手伝ってもらっている。地域の中で仲良くスクラムを組めたのがここまで順調に進めた要因だと思う。地域が一つになった」と振り返る。
また地元農家の協力により新鮮で安い地元野菜を提供。当初土日のみの販売で、オープン後一週間で「野菜ないのか」の声が殺到。毎日店頭に並べた。野菜に農家の顔写真を載せ、作り手が分かるように。「一生懸命作ってくれて、リピーターも増えた。お互いの良い刺激になったようだね」
飲食のメニューは、「品数を最小限にし、美味しいものを出そう」と考えた。いま大好評の小野路産の地粉を使った「小野路うどん」の誕生だ。もう一つは「コロッケ」。地元の学生に立ち寄ってもらいたいとの発想から生まれた。ひと月で1500個を売り上げ、「受け入れられた」と感じたという。山崎館長は「里山教育」にも力を注ぐ。「ここで休憩して、近くの里山をハイキング。今の子たちには珍しい体験だからね」。遠方からも大型バスで小学生がやってくる。「これからも子どもが喜ぶイベントをやっていきたい。庭の竹を切って筒にして『流しうどん』をやったりね」と話している。
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