TAMA映画フォーラム実行委員長を務める 竹内 昇さん 町田市在住 64歳
「映画で街の盛り上げを」
○…市民による手作りの映画祭として、今や多摩だけでなく、日本を代表するイベントのひとつとなった「映画祭TAMA CINEMA FORUM」。昨年節目の25年を迎え、組織の若返りを図るため、今年2月に実行委員長に就任した。「これまでは好き勝手なことを言ってきたけど、今はグッと我慢しています」と苦笑い。多種多様な120本近い作品が1週間にわたって上映される。「ぜひ色々な作品を楽しんでもらえたら」と見所を語る。
○…実行委員会に入ったのは8年程前。建築関係の仕事から転職して時間的余裕ができた時に実行委員を募集していたことを知った。「以前、娘が実行委員をやっていて、夜よく迎えに来ていた。今や自分がそこにどっぷりつかっています」と白い歯を見せる。高校生から80代までの幅広い年齢層のメンバー60人がそれぞれに企画を出し合い、納得いくまで話し合う。「世代関係なく、語り合うことができる。アットホームで楽しい。入って良かったですね」と柔和な顔で語る。
○…長野県出身。高校時代に学校のそばにあった映画館に試験が終わるたびに通った。大学生になって上京すると、当時は学生運動の真っただ中。授業が受けられず、映画館に入り浸っていた。年間で200本を見て、映画を観る目を養った。最も好きな作品は、フェデリコ・フェリーニの『アマルコルド』。「イタリアの1年を撮った作品で映像がとても綺麗でね」と熱く作品の世界観を語る。
○…今も週に1度は映画を観に行き、たまに自宅でお酒を飲みながら娘と映画を観ながら批評し合うことも。映画とは切り離せない生活を送る。今後は海外作品の採用、NEWWAVE賞の充実、野外パフォーマンスの導入なども検討材料だという。「もっと多くの人を巻き込んでもっと街を盛り上げていきたいですね」。映画で街を元気に。その旗頭としてこれからも実行委員会を牽引する。
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