旋風を起こした1年
FC町田ゼルビアは今年、4年ぶりのJ2復帰を果たし、22クラブ中、7位という好成績をおさめた。相馬直樹監督のもと、全員攻撃・全員守備を展開し、一時はクラブ史上初の首位になるなど、旋風を起こす。
新加入のFW中島裕希選手が14得点、エースFW鈴木孝司選手が12得点、経験豊富なFW中村祐也選手が11得点と攻撃陣が結果を残し、守備ではキャプテンのMF李漢宰選手、町田出身のDF土岐田洸平選手、守護神のGK高原寿康選手らが奮闘。しっかりと歯車が噛み合い、順位だけでなく、1試合平均5千人超、年間総入場者数10万人超と、いずれもクラブ記録を達成。
相馬監督は「今シーズンの頭に22番目のチームとしてスタートした。チャレンジする1年になる、必ずみんなで残留しようと話して戦いがスタートした。皆さんの支えやサポート、そして何より選手たちの頑張りのもと、来年もJ2リーグで戦うことができます。ぜひ来年も我々と一緒に、チャレンジャーとして戦っていきましょう」と話す。
李キャプテンは「今年はJ2リーグ昇格1年目ですが、7位という順位で終えることができた。その中で僕たちは満足することなく、次のステージに向かって進んでいきたいと思っています。来季もさらなる高みを目指してチーム一丸となって戦っていきたいと思っていますので、これからも応援よろしくお願いします」と話している。
開幕戦では1万人超え
2017年は、すべての面において、最高順位を目指すとともに、1万人収容の町田市立陸上競技場を複数回、満員とすることだ。2016年は、開幕のセレッソ大阪戦で1万112人と、1度の1万人超にとどまった。2017年はその回数を3回、5回と増やし、もっともっと市民の皆様に楽しんでもらえる試合を運営することを目指していく。
その理由は、J1ライセンスの問題がある。FC町田ゼルビアは、仮に優勝しても、スタジアムの収容人数が1万5千超でないこと、専用の天然芝練習場を持たないこと、専用のクラブハウスがないことを理由に、J1には昇格できない。行政・地域・スポンサー企業と連携して解決していくために、もっともっと市民の皆様に愛されるクラブになる必要があると考えている。
子供たちの目標に
下川浩之代表取締役は「このクラブは、サポーターの皆様、地域の皆様、スポンサーの皆様、そしてこれから大きくなる子どもたちの模範となるクラブであり、目標となるクラブにならなければならないと思っています。ゼルビアというクラブは、プロクラブでありますが、まだまだ足りないものがたくさんあります。皆さんと力を合わせて、選手たちを次の舞台に上げるためにも、行政に頼るだけでなく、自分たちの手で募金をし、皆さんで協力して作り上げていきたいと思います。本当にありがとうございました。来シーズンもよろしくお願い致します」と話している。
ゼルビアは2017年、サポーター、地域、行政、スポンサー企業とともに力をあわせ、夢のJ1昇格に向けた大きな土台を作りに着手する。
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