認知症患者とその家族、支えるサポート者らが集まり、孤独にならないようにつながりの場として「認知症カフェ(Dカフェ)」が2016年12月20日、和光大学ポプリホール鶴川内のカフェマーケットで行われた。町田市内では3回目の開催で、鶴川地区では初。
Dカフェは認知症(Dementia)、親愛(Dear)、多様性(Diversity)の頭文字をとったもので、町田市独自の呼び方。福祉施設などで行う認知症カフェとは別に、だれもが利用するカフェを会場にして、引きこもりや孤独にさせないようにすることが目的。これまで金森や町田駅前で行われ、鶴川地区では初開催。
認知症と診断された直後は、介護サービスを必ずしも必要とはせず、また当事者も家族も認知症の理解が浅いため、必要以上に不安がったり、外出を恐れたりするので、引きこもりや孤独になりがち。こういった診断直後の空白期間を解消しようと、だれもが利用するカフェを利用することで、居場所や仲間を作ることを目的にしている。
Dカフェ当日は、認知症当事者やその家族、地域の高齢者支援センターなどサポート団体ら99人が参加した。認知症患者に症状やその対処法、日常生活のことなどを語ってもらったり、地域でどのようなサポート体制があるのかを説明したりして、患者本人や家族の不安を少しずつほぐしていった。
参加してもらった人たちに少しでも心を開いてもらい、地域とつながってもらおうと、会場となった和光大学ポプリホール鶴川の利用方法や図書館のサービスなども説明。また参加者同士で会話するきっかけになればと、『鶴川ショートムービーコンテスト』に応募のあった鶴川地区に関係する作品を会場で上映した。
出張型のDカフェ以外にも定期的にDカフェは開催されていて、鶴川地区では薬師台おはなぽっぽクリニックや悠々園リレイス、清風園などでも行われている。くわしくは町田市いきいき生活部高齢者福祉課【電話】042・724・2140へ。
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