町田市はこのほど、地域福祉を取り巻く環境の変化や直面する様々な課題に対応するために、地域で活動する団体へのアンケート調査や地区別住民懇談会を実施し、「第3次町田市地域福祉計画」を策定した。
近年、災害対策、生活困窮者、子どもの貧困など新たな福祉課題や、従来の福祉サービスでは解決が困難な人など、地域における福祉課題は多様化・複雑化している。また、障害者差別解消法や子ども・子育て支援新制度の本格実施など、福祉に関する法令や支援制度も大きく変化しつつある。 このような背景を踏まえて策定された「第3次町田市地域福祉計画」は、町田市を10地区(相原/小山/忠生/鶴川/木曽/町田第二/町田第一/玉川学園・南大谷/高ヶ坂・成瀬/南)に分け、それぞれの地域の課題や問題点、要望などを明記した。それぞれの地区で住民懇談会を開催し、地域住民からの意見を抽出。各地区の現状を把握し課題と方向性を検討した。
また市民の意識やニーズを的確に反映した計画にするため、市内で活躍する町内会・自治会、民生委員・児童委員、NPO法人、ボランティア団体、ふれあいサロン・子育てサロン、老人クラブ、障がい者当事者団体・家族会、小学校・中学校、PTA、地区社協に対してアンケート調査を実施。さらに学識経験者、市内の公共的団体の代表、福祉関連事業者の代表から選出された協議機関にて、計画の内容を審議してきた。
「互いにささえあい、自分らしく暮らす」
それらの結果により、地区ごとの課題と方向性、取り組みをまとめ、10地区の地区活動計画を作成した。地区ごとに人口構造や要介護認定者数、子どもや高齢者、障がい者関連施設をまとめたほか、アンケートなどで出された意見も明示し地区ごとに課題解決に向けた方向性を導き出した。「各地区の特徴や活動団体の事例を計画にまとめることにより、地域住民にも活用しやすい計画になりました」と担当者。
地区の課題と方向を懇談会形式で対話
今後は、地域住民、福祉関連団体、福祉施設等との協働により、相互に連携し、協力しながら5カ年計画となる第3次町田市地域福祉計画を進めていく。
また、2月上旬には地域で活動している人を対象に、同計画の説明会を2回開催する予定。説明会では、「地区の課題と方向」に対して「地域でできること、必要なこと」を懇談会形式で話してもらい、今後の地区活動計画推進の参考にするという。
問合せは福祉総務課【電話】042・724・2133へ。
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