警視庁町田警察署(藤永和也署長)の武道始式が21日、同署5階の道場で開かれた。武道始式は、同署署員たちが地域の治安維持を目的に日々取り組む訓練の成果を披露するために行われる年頭の恒例行事。
昨年度の町田署管内は、地域で連携した町ぐるみの対策が功を奏し、交通事故発生件数、刑法犯認知件数ともに減少となった。藤永署長は「それでも悲惨な交通死亡事故や凶悪犯罪が数多く発生している現状もある。また、振り込め詐欺などの特殊詐欺は認知件数と被害額は増加傾向にある。検挙面では犯人グループのアジトの摘発、防犯面では高齢者に対する働きかけと金融機関窓口での声掛け等、連携強化に取り組んでいるが、より一層の取組みを行っていきたい」と話し、「警察武道は凶悪な犯人と対峙する我々の職務執行に必要な気力・体力・技術を向上する大切な武道。町田署員として日々の稽古で培った力を発揮するように、気迫にあふれた試合を披露してほしい」と訓示。署員は石阪丈一町田市長ほか来賓者の前で、同僚の声援を受けて白熱した真剣勝負を繰り広げた。
柔道、剣道は有段者7人ずつの高点試合で競われ、ハイレベルな技の掛け合いや、剣さばきを見せた。豪快な技が決まるたびに会場から歓声が沸いた。また女性署員が技を披露した合気道演武や、柔道の助教による「投の形」、剣道師範・教師による「日本剣道形」の披露も会場を沸かせた。
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