町田版 掲載号:2017年2月2日号
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来年の箱根駅伝シード権を獲得した駅伝部を率いる坪田 智夫さん法政大学陸上競技部 駅伝監督 39歳

”悔しさをバネに”後世に伝え

 ○…大手町のゴールに10区・東福龍太郎選手が8番目に到着した瞬間、監督車の車内でマネジャー、2日間を共にした運転手、審判たちと思い切り喜び合った。「ずっとシード権内で踏ん張ってくれていたので、何としても取らせてあげたかった」と当時のようにホッとした表情で話す。今回の結果を「4年生の頑張りに尽きる。主要区間を走り、また外れたメンバーも腐ることなく最後までサポートしてくれた」と分析する。

 ○…出身は神戸。少年時代、運動オンチで球技が得意ではなかったが、足だけは速かった。中学では「友だちが入るなら」と軽い気持ちで陸上部に入部。レベルの高い兵庫県において、中・高とも「ぬる〜い環境。いかに先生の目を盗んでサボるかを皆と考えていましたね。それが今や仕事になるとは」と懐かしむ。無名に近い県立高校から法政大学に入学し、エースとしての箱根駅伝2区「区間賞」や、実業団コニカミノルタのニューイヤーマラソン3連覇の原動力となる活躍、1万m日本代表としてのパリ世界陸上出場など、輝かしい経歴の数々はすべて、悔しさがバネになっている。

 ○…インターハイまであと1歩の4位で終わったこと、初の箱根駅伝、山登りでボロボロになったことや、シード権落ち、予選落ち。そして実業団時代の長期故障―。自身が経験してきたからこそ選手たちに言えることがある。『目標をしっかり定めて、やり切れば達成できる』。「何年かかるか分からないが”優勝”は目標にしていたい。出られるチームにはなった。後は出続けること、シード権を取り続けられるよう一歩一歩進めていきたい」と力を込める。

 ○…家に帰れば1歳半の息子さんとじゃれあう一児の父。実業団時代に一緒だった元陸上選手の奥さんは良き理解者で、公私ともに支えてくれている。「息子への周りからの期待はすごいですね。ちょっとかわいそうなくらい。大成してくれればいいな」と目を細めた。

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