町田市では子どもたちの知力を向上させるための施策「町田っ子アクティブ・プロジェクト」に取り組み、その一環として「オノタケ式ボールゲーム」も取り入れている。2月21日には町田第二小学校で3年生を対象に公開授業が行われ、児童たちがラグビーボールを持って校庭を駆け回っていた。2017年度からは体力向上研究指定校7校で授業として行われる。
「仲間を探すことはできたかな?」「どうすれば仲間を見つけられるかな?」…。ラグビー日本代表の小野澤宏時さんが児童たちに問いかける。
オノタケ式ボールゲームは、タックルのないラグビー「タグラグビー」を改良したもので、コート内の四隅などにボールを持って入ると得点になるゲーム。走る、止まる、ボールを運ぶ、パスするなど球技特有の動きのほか、味方や相手との位置関係の把握なども身に付くスポーツ。
町田市は2015年度に国が行った全国体力調査で、実技や運動に対する意識など全てで全国や都の平均を下回った。調査結果を受けて町田市は、子どもたちが楽しみながら体力を向上できるように「町田っ子アクティブ・プロジェクト」を開始した。このオノタケ式ボールゲームもこのプロジェクトの一環で昨年秋から導入された。
「ラグビーはサッカーやバスケットボールと違って、ボールを運ぶのにドリブルしなくていいんですよ」と小野澤さん。ボールを持って自分で走っても、味方にパスをしてもボールを運ぶことができる。だが「どうすれば早くボールを運べるか」は児童に考えさせる。「相手がいないところに味方が動く」「自分で走るよりパスのほうが早い」ということは決して言わない。小野澤さんは「どうやったら勝てるかよりも、子どもたちに疑問をいっぱい感じさせて、自分たちで答えを見つけられるような授業にしたい」と話していた。
来年度からは小学校の先生がこのスポーツを教える。
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