初開催となる野津田公園ばら祭りを中心になって企画した 桐生 百合子さん 上小山田在住 62歳
花と香りを楽しんで
○…「野津田公園のばら広場でやりましょう」。生涯学習センターや市役所で行ってきた町田ばら会のばら展を今年はどこでやるのかという話し合いの最中。つい口に出てしまったが、後悔する気持ちはない。言い出しっぺとなったからには、中心になってみんなを巻き込もうと決意し、いろいろな企画を考えた。
○…「ばら広場をもっと多くの人に知ってもらいたい」といつも思っていた。町田ばら会では毎週日曜日に管理事務所やボランティアとともに同広場の手入れをしている。自身も季節を問わずほぼ毎週通い、まとめ役も引き受けている。花の咲く時期は気候もいいが、夏場や冬は結構つらいし、重労働も多い。「咲いている花には目もくれず、雑草や気になる部分にばかり目がいって」と笑うが、すべては大好きなバラのためだから我慢できる。花を見に来た人たちの笑顔が、ご褒美だと思っている。
○…花好きの母親の影響で、子どものころから生活の中に花があった。自宅の庭にはバラだけでも100種類以上が咲く。基本的には花の赴くままに育て、自由にさせている。バラの魅力は「種類の多さとさまざまな香りを楽しめるところ」と話す。大輪よりも花びらが多く、ふわりと咲く小ぶりな花が好み。「気が付くと庭に出ている。ただ眺めているだけで癒されるんですよね」。近くに住む小学3年生の女の子の孫が最近興味を示すようになった。「ばら祭りも手伝いたいと言ってくれたんですよ」とうれしそうに眼を細めた。
○…ばら祭りの開催に向け、来園者から聞かれることが多い花の種類と香り、咲いている場所がわかる一覧を作った。来園者にちょっとしたプレゼントも用意したいと考えている。「ここに来てくれて、バラを楽しんでもらえたらそれだけでうれしい」と話す。満開になった花よりも、これから花が咲き始めるという期待感に満ちたひとときが一番好きだ。
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