警視庁町田警察署では鉄道事業者と協力し、鉄道の駅構内や電車内において発生する女性に対する痴漢・盗撮などや、利用客同士や駅員への暴力行為などの犯罪防止対策を推進している。5日には、町田市民フォーラム3階ホールで「駅・電車内における痴漢、暴力等の犯罪撲滅キャンペーン」を行い、参加した市民らに犯罪撲滅を呼びかけた。
警視庁によると、都内における痴漢や盗撮などの迷惑防止条例違反は約72・1%が電車・駅で発生しているという。鉄道事業者と協力して犯罪防止対策を推進する町田警察署の呼びかけにより、キャンペーンには、痴漢などの被害者にもなり得る地元の女子大生、女子中学生や保育園、病院、高齢者支援センター、生命保険会社などで働く女性たち約260人が集まった。
ゲストとしてアイドルグループ「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子さん、高城れにさん、佐々木彩夏さんの3人が参加。トークショーや10代〜30代女性千人からのアンケート調査委を基にした犯罪に関するクイズを通じて犯罪撲滅の啓発を行った。また、警視庁が配信しているスマートフォンの防犯アプリ「Digi Police」を紹介し、痴漢被害に遭った時にワンタッチで鳴らすブザーの音を会場の参加者に聞かせた。さらに、警察官指導員から護身術の指導を受け、手を掴まれたときの対処法などを実演。見事に犯人役の指導員を倒すと会場からは大きな歓声が上がった。
警視庁地域部の高桑毅参事官は「『怖くて声が出せない』ということをなくすため、女性相談窓口の拡充など、泣き寝入りしなくて済む環境を整えたい」と話した。また、毎年夏になると酒酔い利用者が増え、駅関係者や利用者への暴力行為も増加することを伝え、「駅施設に立ち入りを強化し、『見せる警戒』を通じ、誰もが安心して駅や電車を利用できるよう犯罪抑止を推進する」と訴えた。警視庁では今後もイベントを定期的に行っていくという。
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