ブリヂストン美術館(中央区京橋※現在改築のため休館中)を運営する公益財団法人石橋財団は2015年に町田市小山ヶ丘に「石橋財団アートリサーチセンター」を設立。最新の設備をそろえ、美術品の調査研究、保存修復、資料保管などを行うほか、周辺教育機関を対象にワークショップなどのラーニングプログラム(教育普及活動)を実施している。
石橋財団アートリサーチセンターは、同財団が所蔵する美術品約2600点、図書4万冊の収蔵を一元化する目的で、一定の温湿度管理、防災設備、防犯設備が24時間・365日整う、メンテナンスが強化された最新設備の施設となった。多摩丘陵が地震に強く、大きな河川が近くにないため風水害の恐れがないこと、美術館のある京橋からは約40Kmと離れてはいるが、各高速道路のインターチェンジ(出入口)が自動車で30分以内圏内と交通の便が良く、日本全国の美術館に輸送するためのアクセスが良好であることが理由で小山ヶ丘に設立された。
当初は収蔵・修復のみの基本構想だったが、周辺に美大や小学校から大学まで数多くの学校が点在することを知り、ラーニングプログラムを含む多様な活動を実施することに。所蔵室や修復作業室の一部をガラス張りにし、また、ワークショップやレクチャーなどが行える多目的ホールを設けた。普段見ることのできない美術館活動を、同センターの機能と役割の紹介とともに順を追って解説していく「バックヤードツアー」は他にはない取組。周辺の教育機関と連携し、学校団体の受け入れや、子ども向けワークショップや美術講座などを実施する。また、研究者を対象にライブラリーの所蔵図書の公開など、美術研究・普及の新たな拠点として、様々な活動に取り組んでいく。「今後は市や他の美術館などと連携していけたら」と同センター。
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