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町田版 公開:2017年11月23日 エリアトップへ

町田市立鶴川中学校第9代校長を務めた 中溝 正治さん 大蔵町在住 91歳

公開:2017年11月23日

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まだまだ現役の先生

 ○…「生徒の数が多くてね、校庭にプレハブを作ったほどだよ」。1981(昭和56)年4月から3年間、今年で70周年を迎えた町田市立鶴川中学校で校長を務めた。校長になる前の1976(昭和51)年から3年間も教頭として同校に。当時は各学年9クラスもあり、「子どもたちがいっぱいいて活気があったね。当時の生徒は今、50代か。多方面で、なくてはならない仕事をしているんだろうね」

 〇…大正生まれ。地元町田で生まれ育った。「家の周りは田んぼと畑に囲まれていたよ」と振り返る。終戦間近に召集令状が来た。ただし召集日などの記載がなく、「兵隊を集めても、戦う武器が無かったんだろうね」。召集されることなく終戦を迎えた。召集令状とともに届いた日の丸や衣料切符などは、「持っていると進駐軍に捕まってしまうと聞いてね、捨ててしまったんだよ。今考えると取っておけばよかったよ」。

 〇…終戦後、機械整備の技術・知識をかわれて、鉄道会社に就職するが、1年で退職。教育者としての道を選んだ。職場は学校だけでなく、都の教育施設も担当した。「60年安保など、学生運動の盛んな時でね。地方からきた学生がよく利用していたんだけど、中には警察沙汰になる学生もいてね。そういう時代だったんだよね」

 〇…校舎の耐震不備などで鶴川中学校が現在の場所に移る前、「今思うとね、渡り廊下を大勢で通るとグラグラしていたよ」と笑う。同窓会など教え子との交流も多く、「90歳を過ぎるとね、どっちが生徒で先生か分からなくなるのね。生徒も70歳になる子もいるからね」とニッコリ。健康の秘訣の一つは畑仕事。無農薬で栽培している。「もらって喜んでくれる人がいるからね。それがうれしいのよ」。ほかに万葉集の研究も。辞書を引きながら調べ、講座を行っている。「万葉集の研究も、郷土史の作成もまだまだ。やることはいっぱいあるよ」と力強く話す。

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