小山ヶ丘にあるサービス付き高齢者向け住宅「桜美林ガーデンヒルズ」で7日、初めての防災訓練が行われた。同ヒルズは、学生、ファミリー世帯、高齢者が共生する全国でも珍しいコンセプトを持つ住宅として注目を浴びている。
「地震発生、地震発生。ただ今大きな揺れが観測されました。みなさん、落ち着いて避難してください」―。同ヒルズ構内にアナウンスが流れると、交流棟に急きょ設置された救護所に、簡易タンカを使ってケガ人を運ぶ訓練が始まった。さらに各棟の入居者が集められ、点呼練習や消火器訓練が行われた。
常駐する看護師が倉庫に備蓄されている非常用の防災グッズを紹介すると、住民らは三角巾を使い、ケガ人への介抱などの訓練を実践した。さらにインフラが使えなくなる非常時を想定し、備品の炭や簡易コンロを使い、住民らで火をおこす炊き出し体験を行った。
同住宅に入居し、学生スタッフとしてアルバイトをする桜美林大学1年の学生は「普段から入居者の皆さんの安否確認や頼まれごとに応える仕事をしています。せっかく(学生寮と高齢者住宅が一緒になった)このような住宅に入ったので、高齢者と積極的に関わりたいと思い参加しました。福祉の仕事じゃなくても、将来につながると思う」と話した。同住宅の若菜栄治施設長は「訓練しておくのと、しないのでは実際に災害が起きた時の動き方が変わると思う。全体での訓練は年2回、夜間も想定して行います。今後は入居する学生が主体となり訓練を進められるようにしていきたい」と話していた。
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