作家、振付師、作曲家など多彩に活動する たにぞう(谷口國博)さん 小宮町在住 45歳
「人の繋がり」生む創作家
○…「創作あそび作家」と名乗る。子育てに関する執筆やTVの教育番組での振付指導など、枠にはまらないそれらの活動を見た知人が付けた肩書きだ。軸となるのは、音楽やダンスなどを通して「子育てのヒント」を伝えること。年に1度八王子市内で開く、幼児から大人が参加するダンスや歌の発表会は今年、9回目を数えた。「大人にもワクワクしてもらいたい。その姿に子どもたちは共感を覚え、親とのつながりを感じるんです」
○…前職は保育園の体操の先生。ギター片手に子どもたちに向けてオリジナル曲を歌っていた。「彼らがどうすれば笑顔になるか常に考えていた。人に喜んでもらうためのパフォーマンスを生み出す今の仕事に生きている」。園で気を付けていたことは「目立たない子」の特徴を探ること。「個性を認めてほめる。そうすれば生き生きしてくるんだよ」。その視点をもって書いたエッセイなどが出版社から評価を得て執筆などの仕事依頼が殺到。今のスタイルのスタートとなった。
○…「遊び」が仕事の原動力。多忙のなか、細切れでもサーフィンなどの「遊び」の時間をつくる。相棒は小学4年生の息子。9月始めには、市内で一緒にクワガタを30匹程度捕まえた。「驚いた。八王子にはみんなの知らない面白いことがまだまだたくさんあると実感した。伝えていきたいね」。イベントを企画するなど、各地の街を「元気にする」活動も始めている。
○…毎日、自分のその日の行動に点数をつけている。「なぜできなかったのか」。満点でなかった理由を探り、改善策を明確にすることが自身の成長を促していると考える。「振付師のラッキィ池田さんは、振付の駄目な点を明確に話せる。一流の方は物事を感覚ではなく、言葉で表せるんです」。多彩な活動の目的として共通しているのが「人のつながり」を生むこと。家族や地域、結びつける具体的な方法を明確にし、形にしていく。
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