WEBサイト「みんなの趣味の園芸」などが開いた「寄せ植えコンテスト」で総合グランプリに輝いた 堀田 裕大(ほったやすひろ)さん 南大沢在住 26歳
「魅せる」草花 生む表現者
○…赤い花だけが際立たないように葉物をバランス良く配置。見るものに「安心感」を残す作品を生み出し、2千を超える応募の中から頂点に立った。「紫などインパクトのある色の花を使った出品作品が多いと思ったので”誰も使わなそうな色”として赤を選んだ。勝つために計算を尽くしました」。園芸店スタッフらしく、初心者でも簡単に真似できる心遣いを作品に盛込んだ点も評価を受けた。
○…園芸の道を歩んで5年。専門店で鑑賞用草花の仕入れを担当し、その目利きの力を磨いてきた。「観賞魚や飲食の店も運営している会社なので、他業種の商品の『魅せ方』を学ぶことができる。それぞれのスタッフの仕事ぶりも参考になります」。園芸をエンターテイメントのひとつと捉え、いかにお客さんを引き込むか、頭を悩ます毎日を送る。「知らない人にも興味をもってもらいたいんです」。11月からは初心者のための園芸教室も始めた。
○…高校卒業後、目指す将来が見つからず、海外へ旅に出かけるなど約1年間、放浪。たまたま見かけた生花店の求人募集広告に目がとまり応募したのがこの道への入り口に。「山梨の実家がシクラメン農家だったので、幼い頃から花に親しみをもっていたんです」。その後、生花ではなく、園芸を目指したのはその奥深さに惹かれたから。「生花と異なり、美しさを長く保つためのアイデアを練る必要がある。この思考の時間が楽しいんですよ」
○…昨年次男が誕生。休日に、1歳上の長男と妻と4人で過ごす時間が何よりも楽しみだという。「可愛くてしょうがないですね。仕事を『頑張ろう』という気持ちにさせてくれます」。その合間に眺めるのが、現代アート作品集。1冊の本に詰められた「自由な表現」が自分の心に刺激を与えてくれる。「今よりも人を引き付ける寄せ植えをつくり、園芸ファンの拡大に貢献したい。そうすれば、草花の生産者も喜ぶので」
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