東京造形大学(宇津貫町)の学生9人が「移り変わりの激しい」甲州街道沿いの商店街を中心に、複数の視点で撮影した写真の展示がこのほど、本町のいちょうホールであった(主催同大学デザイン学科写真専攻領域)。
会場で目を引いたのは全長10mに及ぶ商店街の2枚の写真(インクジェットプリント)。JR八王子駅から追分町まで約2Kmにわたる街並みを「記録」したものだ。
制作したのは石田宗一郎さん(写真専攻4年)。石田さんは街道沿いの建物一軒一軒を今年の春から秋にかけ撮影。パソコンで加工し、「絵巻物のように合成」した。フルサイズの一眼レフデジカメを使っており、写真を近くで見ると、店舗の細かなディスプレイまで認識できる。「商店街を撮影するというシンプルなテーマだったが、完成品は驚異的。肉眼では見ることのできない2Kmの光景が飛び込んできて、新しいランドスケープを作り出している」と同大学の中里和人教授は評価した。
「資料になる。保存を」
この企画を依頼し、また写真展に協力したうさぎや(株)(明神町)の小俣能範さんは「歴史的資料になる。保存しておいたほうがいいね」と話した。展示には石森孝志市長も来場し=写真、かつての風景写真などを楽しんでいた。
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