八王子市は8月29日、定例記者会見を行った。主な内容は以下の通り。
32億円増額補正
9月補正予算案の概要を発表した。一般会計でB型肝炎予防接種(後述)の助成費用などを計上。特別会計では介護給付費国庫負担金の超過収入分の返還などがあり、合わせて32億1700万円の増額補正を行う。
B型肝炎予防に助成
国の施策で10月から予防接種の0歳児定期接種が実施されるが、八王子市では独自に3歳児未満まで自己負担額なしで接種を受けられるよう助成の幅を拡大する。ウイルスは血液以外も媒介とするため、出産時だけではなく日常生活から感染する恐れもあることからワクチン接種が有効という。対象は今年4月1日以降に生まれた0歳児と接種時に3歳未満の市内在住者。
看護師確保へ
八王子市立看護専門学校(館町)の学生に対し、市内で就職することを条件に年間12万円(3年間で36万円)の修学支援金を支給する。市内の看護師不足の解消に向けた取り組み。同校卒業後の市内就職率は54%(直近5年間の平均)で、半数近くが他市で就職している現状がある。支給の条件は「卒業後、市内の医療機関等に5年以上勤務する」「市内に5年以上居住する」の2つを満たすこと。また、卒業後に大規模な病院で経験を積むケースも多いことから、3年以内に市内に戻り上記の条件を満たす場合も認められる。支給開始は来年度から。
質疑応答
会見の中で石森孝志市長=写真=は記者からの質問に答えた。
小池百合子新都知事については「先週金曜日(8月26日)の市長会でお会いした。時間的にはあいさつ程度。これまでの知事と比べて精力的に動かれている印象。市の現状をお伝えしながら、おいおい八王子にも来てほしいと考えている。『多摩格差をなくしたい』という公約もあるので大いに期待したい」と話した。格差についてはさらに「23区との差は肌で感じている。八王子の財源には余裕がない。たとえば保育は23区のように助成できていない」と答弁。都議会と都知事の関係については「ともに都民を代表する立場。色々な課題が『待ったなし』の状態。停滞なく都議会が前進していくと思う」と述べた。
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