2017年の干支、「酉」。酉年は「(運気などを)取り込む」に繋がり商売繁盛の年になるとも言われている。酉年にちなみ、八王子市内の「トリ」にまつわる話を紹介する。
縁起良し「寒卵」
酉年の「酉」は「鶏」のことを指す。鶏は夜明けを告げることから「吉兆の鳥」とも呼ばれる。
そんな鶏といえば「卵」。数馬養鶏農場(滝山町2の50/【電話】042・691・1189/14時〜16時/不定休)はJA八王子の品評会で3年連続となる特別賞を受賞している。厳選したエサで「お客さんにまた買いに来てもらえるような」卵を目指しているという。
代表の数馬武治(たけはる)さんは「寒い時期の卵は寒卵と呼ばれています。1羽の鶏が産む卵の数が減るのでその分、1つの卵の栄養が豊富と言われています」と話す。風水では二十四節気の「大寒」に食べる卵を「大寒卵」と言って縁起物としているそうだ。今年の大寒は1月20日(金)。
あの鳴き声は
八王子駅北口では、夕方になると「やかましいくらい」に鳥の声が響く。その正体はムクドリ。街路樹を担当する市の補修センターによると、数年前から鳴き声やフンによる被害の声が挙がっており、昨年7月から対策を始めたという。1本の木に多くの個体がとまり、木の下にたくさんのフンを落とす。
市では鳥が嫌がる音とパルスを発するスピーカーを木に設置。ほかにも鳥がとまりにくいように枝を剪定したり、職員がスピーカーで鳥の嫌がる音を出すなど対応をしている。
とはいえ、追い払っても別のところに移動してしまうなど、なかなか解決は難しい。
パーク壱番街通りで対策を始めると、鳥は西放射線ユーロードに移動。ユーロードから追い払ったところ、くまざわ書店八王子店(旭町)の前のあたりに集まっている。1月5日の時点では、書店前も対策が行われていたが、鳥の数はあまり減っていないようだ。
なぜ八王子駅周辺にばかり集まるのか。「高い木があって明るいところを好むようです」と市担当者。ムクドリ対策には他都市でも頭を悩ませているという。「次にどこへ行くのかは鳥しだいです」
数万人訪れる
毎年11月、各地で賑わいをみせる「酉の市」。一般的に「お酉様」や「酉の市」と呼ばれるのは、大鳥神社の例祭「大鳥祭」のこと。
横山町にある「市守(いちもり)大鳥神社」は、市守神社、大鳥神社からなる。両社の由緒略記には創立などについて以下のように記されている。
八王子城が落城し、八王子の市街地の原型ができあがった頃、横山宿や八日市宿では市が開かれていた。その市の取引の平穏無事を守る市神として倉稲魂命(うかのみたまのみこと)が祀られた。これが市守神社である。そして江戸時代の中期、授福開運の神として、天日鷲命(あめのひわしのみこと)が配祀(その他の神を祀ること)された。近年になり、2つの神社の名前をあわせて呼ぶようになった。
市守大鳥神社は無人神社だが「酉の市」ともなれば、境内は「福を取り込む」熊手を売る屋台などが軒を連ね、商売繁盛を願う人など数万人が訪れる。市内の経営者も足を運ぶ人は多いそう。
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