八王子版 掲載号:2017年5月11日号

「俺だけど鞄忘れた」と騙す 社会

特殊詐欺 市内で急増

締結式に参加した警察署各署長と多摩信用金庫の八木 敏郎理事長(右から5人目)ら
締結式に参加した警察署各署長と多摩信用金庫の八木 敏郎理事長(右から5人目)ら

昨年22件、今年すでに18件

 「オレオレ詐欺」(振り込め詐欺)など「特殊詐欺」が市内で増えている。八王子警察署管内の発生件数は今年1月から4月26日(取材時)までで18件。昨年は1年間で22件だった。警察ではチラシ配りや地域での講話などを積極的に行い防止に努めるほか、金融機関と連携し新たな対策も試みる。

 特殊詐欺とは不特定の人に対面することなく電話等を使って行う詐欺の総称で代表的なものに「オレオレ詐欺」「架空請求詐欺」「還付金詐欺」がある。「オレオレ」は息子をかたった男から電話があり現金の手渡しを求められるもの。「架空請求」はメールが届き、サイトの利用料金などを要求される。「還付金」は「お金が戻る」と電話がありATM(現金自動預け払い機)に誘導され、気が付くと送金してしまっている種類のものだ。

 同署生活安全課では「『俺だけど鞄忘れた』という内容の電話が来たらそれはオレオレ詐欺。7割がこの手口。最近は午前7〜8時と、朝方にかかってくることが多い」とその手口を話す。対策は「犯人からの電話に出ないことが最も確実。犯人に通話を断念させるメッセージが流れる『自動通話録音機』などを備える手があります」。また常時留守番電話にし電話を受けないことも有効という。「大事な電話(の相手)なら留守番電話にメッセージを残すはず。犯人がメッセージを入れることはまずありません」

 架空請求についてはアマゾンギフトカードによる入金を求められるケースも最近増えている。還付金は「高齢者が携帯電話で話しながらATM操作をしている姿を見たら110番してください」と協力を呼び掛けた。

狙われるタンス預金たましんと対策

 八王子を含む多摩地区9市3町1村を管轄する警視庁第九方面区内の警察署は4月21日、多摩信用金庫(たましん)と大横町で「特殊詐欺被害防止対策」の締結式を行った。それぞれの代表者が覚書を取り交わした。

 たましんは今後、高齢の顧客に対して、集金などの際、特殊詐欺への注意喚起や事件に関連する情報の提供などを呼び掛けていく。「タンス預金」を狙った手口を防ぐ狙いがある。

中野支店、持田さん機転が被害防止に

 当日はたましん中野支店(中野上町)の行員、持田幸江さんへ感謝状の贈呈もあった。

 持田さんは4月12日、銀行の窓口で100万円を引き出そうとする80代の女性にアンケート用紙への記入を求めた。女性は「リフォームに使う」と答えたが落ち着きがなかったため上司に相談し警察へ通報。署員が訪れ話を聞くと女性は「孫という男性から現金が必要と電話があった」と打ち明けた。

 1年半ほど前にも同様に被害を防いだ実績がある持田さん。注意力と機転で今回も詐欺の防止につなげた。持田さんは「大切な財産。日頃から取り組んでいることができて良かった。これからも責任ある行動をしていきたい」と話した。
 

振り込め詐欺を防いだ、たましんの持田さん
振り込め詐欺を防いだ、たましんの持田さん

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