「正式に決まったら何か協力したいね」。そう語るのは八王子サイクリング協会会長を務める大家(おおえ)巧さん(66)。一時は消滅したかに見えた東京五輪・パラリンピック自転車ロードレース競技の「八王子コース案」が再浮上してきたのだ。前回の東京五輪で、八王子の街を世界のトップレーサーたちが通過した影響で街に自転車ブームが起こり、その「受け皿」として同協会が生まれた経緯もあることから、2020年の五輪でも八王子がコースの一部となって、街にブームが再来することを祈っている。
同協会会員は現在、30人程度と最盛期の半分以下にとどまる。また、協会が主催する一般も含めた自転車愛好者がサイクリングを楽しむイベントの参加者も減少傾向にあるという。「最近は一人でサイクリングを楽しむ方が増えているよう。みんなで汗をかきながら走る魅力を広く伝えていきたいね」と大家さん。
小回りの利く自転車は、車を運転していては気づかない街中の「ちょっとした発見」ができる点が魅力のひとつと話す。「1日1時間ぐらいサイクリングを楽しめば生活習慣病も改善するよ」。笑いながらそう話す大家さんはコース「決定の日」を、首を長くして待っている。
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