市内の自然環境や歴史文化などを、子どもたちらが「学び」「体験」できる催しの実行委員長を務める 青木 訓行(のりゆき)さん 中野上町在住 63歳
笑顔つくる 生きがいに
○…生まれ育った街に貢献したいという思いで「顔役」を受けた。1日から始まった今回の71に及ぶ講座内容を見て驚いた。こんなにも素晴らしい環境が八王子にはあるのかと、再認識することになった。「利用しきれていない街の資源を見直す機会にもしたいね。このイベントが街の観光産業発展にもつながれば」。名を連ねる八王子の観光やまつりなどを主催する各団体の「顔役」としての視点がその思いを強くさせる。
○…市内を中心に保育や高齢者施設を運営。三崎町を拠点に宝石店も。そんななか、地域活動に参加するのは、人の役に立ちたいという思いが強いため。「ぼーっとしていられないんだよ。生きがいになっている」。互いに協力し合う場がみんなを元気にしてくれると信じている。運営する高齢者施設で開く地域住民を呼んだ催しでも、来場者をもてなそうと入居者らが生き生きと動き回る姿が頭に焼きついている。「人は誰でも、自分が役に立てることに喜びを感じるんですよ」
○…いつもカメラを鞄に忍ばせている。訪れる各現場で写真を撮り、日記代わりに自身のSNSにアップしている。主な対象はそれぞれの場で光り輝いている人。それはお年寄りの時も、子どもたちのこともある。「つくり笑いではなく、その方の自然な笑顔を撮りたいんですよね。仲良くならないと得られないものを」。人が好き、それが活動の源になっている。
○…最近、気になることがあった。運営する保育所で、ひとりの子どもが将来の夢を「正社員になりたい」と話した時。決して悪いとは思わないが、可能性が無限大に広がっているのにと、もどかしさが残った。同時に、子どもたちにいろいろな体験をさせ様々なことに興味をもってもらいたいという思いが芽生えた。それが視野を広げる、と考えたのだ。「今回がそのきっかけになればいいね」。31日まで続くイベントをそう見守り続けていくつもりだ。
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