若い力が支え
八王子市の資料によると、市の人口は2010年の58万人をピークに減少に転じている。2025年時点での65歳以上の人口はもっとも理想的なシミュレーションでも27・3%となっており、年々増加している。とはいえ、地方と比べると高齢化率は低め。
人口構成で見た場合、団塊の世代とそのジュニア世代がボリュームゾーンになっていることは全国平均と同様だが、他都市と比較して八王子は18歳から23歳の人口が突出して多い。これは大学・専門学校が多く立地しているから。今後も高齢者は増えるものの、「不動」の学生層がいるため、高齢化「率」はある程度抑制される。学生は消費者としても、街のにぎわいとしても八王子の財産といえそうだ。
生きがい作りを
八王子市が進めている「はちおうじ志民塾」は、おおむね50歳以上の人がそれまでの社会経験をいかして地域活動や社会貢献をしていくための講座。第4期の卒塾生でNPO法人ひなげしの理事長・竹内ひで子さんは、リユース食器を扱う障害者の作業所を今年の5月に立ち上げた。仕事を通じて利用者が輝いていく様子を見て「働くことは生きることにつながる。認められることが大きな力になる」と感じているそう。自分たちスタッフにとっても大きな励みだという。「大変だけれど充実しています」
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