市内造園会社に所属する杉本涼さん(22・(株)鈴木造園)と、田村玲治さん(19・(有)カネマス造園)のペアが先月、アラブ首長国連邦で行われた23歳以下の若手職人が技能世界一を競う技能五輪の国際大会(造園部門)に日本代表として出場。23チーム中15位に終わったものの、日本代表として世界一を目指した経験は2人に職人としての成長を促したようだ。
初日にトラブル
石を積み、ベンチを木工、植物で彩る――。4日間かけて、2人1組で仕様通りの庭園をつくる競技。予期せぬトラブルが起こったのはアラブに入国後。主に、材木を寸法通りに切るなど、大会主催者から支給された庭園づくりに使用する「材料」製作の業務を受け持った田村さんが体調を崩してしまったのだ。大会初日にも回復しなかったため、材料の供給がスムーズに進まず、石積みなど、田村さんがつくった材料を使い「表現する」担当だった杉本さんの作業も滞ってしまった。
ただ、田村さんの体調が回復した2日目後半以降はペア本来の力を発揮。最終日には、草花をバランス良く配置し称賛を得る一幕も。「良く追い上げたと思う。3、4日目の日割り点は共に5位相当だった」と2人を指導する鈴木造園の鈴木優代表。杉本さんは「大会を目指して練習を積んできたことは、職人として多くを学ぶ機会になった」と感想を漏らし、「経験を仕事に生かしていきたい」と田村さんは話している。
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